健康: 2009年10月アーカイブ

メルマガ『秋月便り第146号』では、開業医から見た医療事情として、「タミフル耐性ウイルスについて(第11回)」というテーマが取り上げられました。

その中には、9月12日の毎日新聞の記事で、タミフル耐性ウイルスがさいたまの男児(5歳)から検出されたことが書かれておりました。8月21日に発熱し、タミフルを服用。いっ たん熱は下がったものの、26日に再び発熱し肺炎を起こしたものの、快方に向かったとの内容もありました。

新型インフルエンザの報道で、タミフルやリレンザ使用の記事もよく目にするようになりました。それは、メルマガでも触れられたように、日本感染症学会がこれらの抗インフルエンザ薬の早期使用を推奨しているからでしょう。


日本感染症学会は、重症例の報告の中に基礎疾患のない若年者が多く含まれることを重く見て、基礎疾患の有無にかかわらず抗インフルエンザ薬を発症早期から積極的に使用することを推奨しています。

これに対してCDCは、基礎疾患など重症化の危険因子があるものに対しては早期の抗インフルエンザ投与が必要としているものの、もともと健康な者が新型インフルエンザに罹患した場合は軽症であれば抗インフルエンザ薬の投与は必要ないとしており、この点が日本感染症学会の指針とはっきり違うところです。
[ 秋月便り第146号(2009年10月20日) ]


最近のインフルエンザ関連のニュースを見てみると、特にタミフル服用後の容態悪化、突然死が目立ってきております。
タミフル服用後に死亡したケースをいくつか取り上げてみました。

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