金環日食は船上から

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『THE BIG ISSUE』189号(2012.4.15)の特集は「海へ。海賊がみた社会」。

pic_cover189.jpg小笠原博毅(神戸大学准教授)、ベルント・シュレーマー(ドイツ海賊党副代表)、土井香苗(ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)、阿部浩己(神奈川大学法科大学院教授)のインタビューが掲載されている。

海賊というと、最近はソマリア沖を連想されるかもしれない。日本から遠い国の出来事のようにも思えるが、日本近海でも倭寇の存在が過去にある。イメージとしては、悪いかもしれないが、大陸から海に活路を求めたかれらはどのような生き方だったのか。

特集のひとつ、小笠原 博毅(ひろき)氏へのインタビュー内容を読むと、私自身が持っていた海賊のイメージが変わった。小笠原氏は、陸から海へと漕ぎ出した大半は、夢とロマンを求めたのではなく、「陸の共同体では生きづらくなり、仕方なく海へ出た」のではないか、ということ。

男たちの集団で窃盗するというあまり印象の良くない海賊。実際の海賊がどのような生き方をしていたのか、海賊自身の言葉はほとんど残っていないようだ。

都合の悪ことは記録として残さないのは、"今"の為政者も同じだ。それとは逆に為政者にとって都合の悪い存在であれば、その存在は、歴史を実際異なり書き換えられてしまった部分もあるように感じる。

 ビッグイシュー日本版|バックナンバー:THE BIG ISSUE JAPAN189号
http://www.bigissue.jp/backnumber/bn189.html

海での生活は、陸の生活が当たり前の私たちにとって、過酷だということは想像に難くない。

水や食料、病気や怪我のことを考えると、船での生活に必要なのは、秩序ある社会を維持すること。
それらは、支配のための規律ではなく、全員が生き残るための規律だったと、小笠原氏は言う。

戦いで怪我を負ったものには、社会保障や休暇が与えられ、奪ったものは比較的平等に分配され、失敗に対しても許容される海賊の共同体。
一攫千金を求め航海に出たものもあるかもしれないが、自分たちの共同体を作りたいと、新たな生きる場所を探して、海の先を目指すそのマインドは、世界を覆う閉塞感を打破するためには必要なものではないだろうか。


311後の日本。今の為政者に悲観してばかりでもいられない。新しい何かを発見することで希望も得られる。
暗い話ばかりだが、明るい話はある。

明日は日本の多くの地域で金環日食の軌道上となる。
直前の天気予報では曇りも多いが、船の上から金環日食を生中継しようという試みがなされる。

そこで使用される船はただの船ではなく、発電船、水素船である。
原発震災により、日本はエネルギー自給の問題解消が課題となっているが、次世代の発電システムのモデルがそこにある。TVに取り上げられたり、議員も見学するなど、次第にホットな話題になりつつある。

彼らは、日本から新しい未来を作り出す"海賊"となるかもしれない。


「ご安航を祈る」
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以下、Documentary of Eclipse BlueNoahより引用。

スタッフブログ - Documentary of Eclipse BlueNoah - Documentary of Eclipse BlueNoah
http://bluenoah.info/blog/2012/05/post-15.html

5月21日に観ることができる金環日食を、洋上の水素船ブルーノア号(TVで放映され話題中の)から全世界に生中継します。
さらに、レポーターは世界的に有名な俳優の 山本太郎 さんです!

日食中継日時:2012年5月21日(月)AM6:00~AM10:00まで中継予定(時間は前後します)


視聴先アドレスは、下記リンク先をご覧ください。


大銀河放送局 USTREAM 
http://www.ustream.tv/channel/
大銀河放送局


ゴールデンリングと希望の船チャンネル ニコニコチャンネル  
http://ch.nicovideo.jp/channel/ch2525240


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水素文明を産み出す士官学校ML_第200号_もうすぐ金環日蝕

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