文部科学省が5月10日、隠し続けてきたWSPEEDI情報の一部をついに公開した。WSPEEDI(第二世代SPEEDI)とは数千km圏内をカバーす る広域SPEEDIのことで、日本全域が範囲内のはずだが、今回公表されたのは静岡・長野の一部から岩手・秋田の一部まで、しかも3月25日まで、ヨウ素 131のみ、というごく限られたデータである。予測値ではあっても、4月に気象庁が公表した飛散濃度予測マップよりもかなり細かい放射性物質汚染分布が分かるので、人々の安全にとって最重要情報の一つであるはずだ。
出典:中鬼と大鬼のふたりごと 文科省ようやくWSPEEDI予測値(広域汚染状況)の一部を公表
地域の汚染状況について、ようやく明らかにされたデータがあります。まだ公開されていないデータがあるということは、予想以上に汚染状況が広がっているということでしょうか。
不動産を売るための時間も稼げる、ということもあるのでしょうか?
超高濃度汚染地区(黄色):1,000,000-10,000,000Bq/m2
高濃度汚染地区(緑色):100,000-1,000,000Bq/m2
中濃度汚染地区(水色):10,000-100,000Bq/m2
低濃度汚染地区(濃い水色):1,000-10,000Bq/m2
■ チェルノブイリ汚染区分に当てはめてみると・・・
最後にチェルノブイリの汚染区分と比較しておこう。ここでは先述した理由から予測値の最高値を使って計算する。
<セシウム137>
東京(奥多摩以外の大部分):77,000Bq/m2(MBq/km2)=2.1Ci/km2
茨城(北茨城・日立除く):125,000Bq/m2(MBq/km2)=3.4Ci/km2
福島市中心地:500,000Bq/m2(MBq/km2)=13.5Ci/km2
※Ci(キュリー)=37000MBq(MBqは百万ベクレル)
福島市中心地の13.5Ci/km2とは、自主移住が進められたチェルノブイリの第二汚染区分(5-15Ci/km2)に匹敵する。東京の2.1Ci /km2はチェルノブイリの第三汚染区分(1-5Ci/km2)に匹敵する。この記事ですでに千葉市が第三区分に含まれると書いたが、WSPEEDIの情報から東京の大部分も第三区分に含まれる可能性が濃厚になった。この第三汚染区分は、チェルノブイリ災害から10年から20年の間に、その地域で呼吸しそ の地域の食品を食べていた人々(成人含む)の中でガンや白血病が増加したエリアである。
出典:文科省ようやくWSPEEDI予測値(広域汚染状況)の一部を公表:東京もチェルノブイリ第三区分入りが濃厚に
人体への放射能汚染となる経緯は、もちろん空気からだけではありません。
飛散した放射性物質は土壌を汚染し、そこに雨が降り地下水を汚染。飲みに水も汚染されます。
汚染された土壌で作物を栽培し、それが食卓に上れば、飲み水と同様内部被ばくの原因となります。
汚染された地域で汚染されてない食品を口にする方法はいくつかありますが、汚染されていなかどうか分らないものの場合は、ガイガーカウンタが必要になります。
牛乳など、避けた方がよいと言われるものもありますが、子供がいる場合、どこまで出来るのでしょう。土壌が汚染され、雨の日は外出できない。ストレス過多で、精神的な負担を強いることになります。
もちろん、何遍も言われていますが、「直ちに健康への影響はありません」。
チェルノブイリ原子力発電事故は、1986年に起こりました。下の図をみれば、甲状腺がんが何年後に増えることになるか、分ると思います。
もちろん、ガンになるのは、子供だけではありません。
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【緊急開催!】5月千葉イベント
台数に限りがありますが、ガイガーカウンタがあります。
公園、小学校など、土をお持ちください。
■日 時:5月29日 13:00から2時間
■参加費:500円
■会 場:千葉県船橋市(最寄り:西船橋)
詳細はこちらをご覧下さい。
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