10月28日の東京新聞の国際面に気になった記事がありました。
2001年、911テロ直後にテロ対策名目に制定された「米愛国者法」ですが、今年末に盗聴捜査に関する項目が失効します。ブッシュ前大統領が令状なしで傍受して問題になりましたね。
オバマ政権は、この法律の存続維持の立場を示しています。
この写真の人物は、人権派弁護士のスコット・ホートン氏。
2001年、911テロ直後にテロ対策名目に制定された「米愛国者法」ですが、今年末に盗聴捜査に関する項目が失効します。ブッシュ前大統領が令状なしで傍受して問題になりましたね。
オバマ政権は、この法律の存続維持の立場を示しています。
この写真の人物は、人権派弁護士のスコット・ホートン氏。
「新たな監視計画では、数百万もの電子メール、電話、ファックスなど電子情報を根こそぎ集めている。NSAはこうした情報の蓄積のため、フットボール・スタジアムほどの巨大コンピュータ施設をテキサス、ユタ両州に建設中だ。地球上の全人類が扱う電子情報すべてを蓄積しようとする規模に思える。なぜそんな必要があるのか。(英国の作家)ジョージ・オーウェルが(国民の行動をすべて監視・統制する未来国家を)描いた小説を現実化したようだ」[ 出典:2009年10月28日東京新聞 国際面(pdf) ]
スコット氏が言っている小説は『1984』のことですね。
先週の24日、オバマ米大統領は新型インフルエンザの対策促進のための国家緊急事態宣言を発表しました。
非常事態宣言を発表した背景は、新型インフルエンザによる死者、入院患者が増えたためのようですが、年間3万人も自殺する状態が10年も続いている日本の方が、よっぽど"非常事態"だと思います。
非常事態宣言の発表は、オバマ政権への反対デモが各地で広がっているからではないでしょうか。
9月12日、米国の首都ワシントンDCには、100万人規模のデモが行われいます。
参考:テキサス・コネクション - 連山改
そして、今月27日にもゴールドマン・サックス、ウェルズのオフィスに向けてのデモも行われています。
つまり、オバマの非常事態宣言は、反政府運動する国民への弾圧の始まりなのかもしれません。
上のYouTubeの動画で、聞こえてくるシュプレヒコールは、愛国者の声です(日本と違って、屁たれ込み、ただじっとしているだけでは何も変わらないのです)。
どうして金融業界だけ守られるのか、経営に失敗した人たちに自分たちの納めた税金が、しかも巨額の給与や退職金が支払われる。そんなのは平等ではない。当然、デモ行動になるわけです。
関連:企業重役は金融危機の責任取れ、ウォール街で市民ら抗議 (2008年09月26日)
アメリカというのは、権利の章典と憲法の二本立てになっているんですよ。[ 出典:2009年10月6日 国は経営するもの: 藤原直哉のインターネット放送局 ]
権利の章典というのは、フランス革命から来たもので人々が平等に作られている、神から権利を与えられている、と。
その平等の権利を守る為にアメリカがあるわけで、みんなで共同生活するにあたって、一人ひとりが勝手に行動するのが不便だから、政府を作ったと。で、政府と国民の間で契約を結ぶ、それが、憲法なんですね。
オバマ政権にとっても、反政府運動が盛んになるのは目障りなことなのでしょう。
学生の運動も盛んなようで、米国のピッツバーグ大学で起きたデモの際に、「 FEMAに連行された青年」がいたようです。
動画はnoffyさんのサイトから。
冒頭で引用した巨大コンピュータ施設について、調べてみたところ、ユタ州ソルトレイクにFEMA(合衆国連邦緊急事態管理庁)の施設があるようです。
FEMAが行おうとしていることは、反政府行動する愛国者に、RFIDチップを埋め込み監視するつもりなのでしょうか。
ここは日本だから通信は傍受されない、と思う事なかれ。
PDFの中身を読めば分かりますが、スコット氏は、"衛生の進歩によって通信は捕捉されており、しかも、NSAは外国政府からいかなる規制もうけずに何でも収集できる"と述べています。
まさに、『1984』のように世界的な監視社会がそこまで来ているかのようです。
あなたは、これからの時代をどのように生きますか?
私は『茶色の朝 』を迎えたくはないと思っています。
この本は、茶色のペット以外かってはいけないという法律ができてからの変化を描いた童話で、ファシズムや全体主義の危険性を訴え、何が必要なのか改めて考えさせてくれる本です。フランスの政治を動かした警告の書です。
参考:「不吉な」黒猫、10月に虐待が増加 (2009年10月29日)
日本も景気が悪い状況が続き、多くの方が将来の展望も見えているとは言いにくい状況です。仕事先では人が減らされて、仕事は忙しくなっている、それでも、「茶色」に染まっていれば、まだ、安心かもしれません。
しかしながら、その時が来てからでは遅いのです。言い訳だけはできるかもしれませんが、"何もしてこなかった"ことは後悔しても遅いのです。
出典:『茶色の朝 』(pp.28-29)いやだと言うべきだったんだ。
抵抗すべきだったんだ。
でも、どうやって?
政府の動きはすばやかったしし、
俺には仕事があるし、
毎日やらなきゃいけないこまごましたことも多い。
他の人たちだって、
ごたごたはごめんだから
おとなしくしてるんじゃないか?
だれかがドアをたたいている。
こんな朝早くなんて初めてだ。
・・・・・・
陽はまだ昇っていない。
外は茶色。
そんなに強くたたくのはやめてくれ。
いま行くから。
私は、<連山の目指していること>に賛同しています。そして連山ブログ衆として活動し、菜園活動と、最近では、ガイガーウォッチャーをしています。
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それでもなかなか思うように行動できない場合には、「虚像を捨てよ」をお勧めします。
2009年10月6日 虚像を捨てよ: 藤原直哉のインターネット放送局
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