「武装」しよう  さあ、種を持って

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pic_cover_new120.jpg世界的な景気の悪化で、生きにくくなっているのはどの国も同じです。
2009年4月の英国の失業率は、4.7%(失業保険申請件数は、5万7100件)。日本の失業率は、5.0%なので同程度。
(ちなみに、米国の失業率は、8.9%です)

その英国北部・ヨークシャー州トッドモーデンでは、厳しい時代を生き抜く為にゲリラ的なガーデニングが二人の行動によって始まっています。

この運動の第一歩となったのが、昨年の春。
ウォーハーストと、メリー・クリアの二人が町中でゲリラ的な種まきを始めたことでした。
警察の目を盗んで交差点にこっそり果樹を植え、駐車場にジャガイモやニンジンの種をまく。それは駅の花壇でも、同様に食用になるものを植えるなど・・・。


2人の願いは、お金がなく、袋いっぱいのニンジンを必要としない老婦人やシングルマザー、お腹をすかせた子どもたちが、自分たちが植えた野菜や果物から必要なものを必要なだけ収穫し、夕食の材料にしてくれることだった。
[引用:『THE BIG ISSUE JAPAN120号』p.7 ]



この文章に目を通したとき、「アンパンマン」のことを思い出しました。

やなせたかしがアンパンマンを生み出した背景には、戦中・戦後の深刻な食糧事情があった。この当時彼は、空腹を抱えながら「食べ物が向こうからやって来た らいいのに」と思っていたという。この自らの飢えの体験から「困っている人に食べ物を届けるヒーロー」という着想が生まれた。

 ・・・中略・・・

空腹の者に顔の一部を与えることで悪者と戦う力が落ちると分かっていても、目の前の人を見捨てることはしない。かつそれでありながら、たとえどんな敵が相手でも戦いも放棄しない。これらの点について「ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです」 第1作『あんぱんまん』のあとがきより
[引用:アンパンマン- Wikipedia ]


先の2人から始まった小さな運動は、気候変動、持続可能な食料供給、地域社会の崩壊といった問題の解決に向け、活気づいています。一部の限られた人たちの活動ではなく、多くの人が参加しています。
活動は順調のようで、地元で消費される卵を100パーセント供給できるよう養鶏場計画がスタート、そして、雇用創出の目標も打ち出されています。


問題意識だけもっていても、行動しなければ何も変わりません。たとえ小さなことでも、行動する人が多ければ、それが大きなうねりとなります。
私も水素文明の実現に向けて、小さいながらも行動しています。


『連山』では、現在、天岩戸作戦が行われています。
秋月便り(申込当月無料)』の購読が必要となりますが、如何でしょうか。



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